1通のメール

この前どこかで聞いた事がある様な名前の方から

1通のメールが届いた。




どこかで聞いた事がある名前・・・。




読んでみるとすぐに思い出した。

2年ほど前にお店に何度か足を運んでくれて結婚指輪の

接客をさせて頂いたお客様からだったのです。




ご主人と一緒に楽しそうにデザインを選んで頂き、

デザイン画とお見積もりをご連絡したご夫婦でした。




しかしその後、パッタリとご連絡がなくなりました。




その時、私自身は

「他にもっと良いご提案されたお店があったんだろうな～

まだまだダメだな～、うちは・・・・（。。）」なんてちょっと凹んだんです。





私の場合、そんな時でも「その後いかがですか～」なんて電話を

するわけもなく、でも凹んでもしょーがないので

「もっと、がんばらなきゃなぁ・・・」と、ただ単純にその時は思っていたのでした。





でもそのメールには、

その後にお二人に起こった悲しい出来事が書かれていました。




その後、結婚指輪を私のお店に注文出来なかった事を二人共

未だに悔やんでいる事、

でも今ではそのショックも癒え、デザイン画が残っているなら、またそのデザインを、

もし残っていなかったら、また新しいデザインを考えてほしい事、

そのような事が書かれていました。




もともと昔から朝一は仕事のテンションが低い僕ですが

その時ばかりはとても温かく、心から嬉しく思い

テンションが少し上がったのでした。





再度ご検討いただける事が嬉しいとか、

そういう事ではなく

「二人とも、未だに悔やんでいる」と思って頂いてる事が、

また、そこまで気にかけて頂いている事が

人としてとても嬉しかったのです。




もちろんそれに対する返事はしました。




いつか、このご夫婦とお店で再会できる事を楽しみにしながら・・・。







んズカーン